はじめまして、やりくりマスターのミチルです。
ワタシは、とある事情で約3年前に仕事を辞めました。
その後、夫の扶養に入ったわけですが、自身の収入がなくなり家計全体の見直しを迫られたとき、結婚当初に契約してからというもの、それまで疑うことなく払い続けてきた生命保険を見直すことにしました。
なぜなら、その頃支払っていた保険料はとても高く、同じ金額を払い続けていくのがキビしいと感じたからです。
そこで、色々な生命保険を調べたところ、安くても保障が充実した保険が沢山あることを知りました。
今まで、払い続けてきた高い保険料は一体何だったんだろう・・・。
そこで、この記事では、生命保険の見直しに成功したワタシから、生命保険がよくわからないアナタへ、コレだけは押さえておきたいポイントや生命保険会社の裏話をお伝えします。
よくわからないはキケン!生命保険のコレだけは押さえておこう
生命保険って複雑で、説明されてもよくわからないですよね。
実際に、自分や自分の家族が病気や手術を経験して、生命保険が支払われた時に初めて、
「あっ、そういうことだったんだ!」「こんなにもらえるの???」なんて、理解する方も多いのではないかと思います。
しかし、生命保険の内容を契約前にしっかりと理解しておかないと、本当に必要な時に十分な保証を受けられなかったり、何十年も無駄な保険料を払い続けることになってしまうかも。
ここからは、生命保険についてコレだけは押さえておきたい4つのポイントをお届けします。
0か1かの考えを持とう
当たり前ですが、生命保険は契約していないと保障を受けられません。
生命保険に加入している人は保険金が入り、生命保険に加入していない人は保険金が一銭も入らないのです。
若いうちは、病気になった自分を想像できなかったり、経済的に保険料を払っている余裕がなかったりと、保険に全く入らないという選択をされる方もいらっしゃいます。
しかし、例えば”がん”は、いまや2人に1人がかかる病気。治療費の備えがないと、病気になったときに満足のいく治療を受けることができないかもしれません。
がんの治療にかかる費用は、がんの種類にもよりますがおよそ30万円~130万円(健康保険適用の場合)。
治療費の全額を一生涯保障するような手厚い生命保険は、その分保険料も高くなりますが、最低限の保障で保険料を安くおさえた保険なら入りやすいですし、最低限の保障でも、保険に入らないよりはかなりマシです。
生命保険料は高いからと保障0の状態で危ない橋を渡るか、安い生命保険にとりあえず加入しておいて、病気になった時に最低限の保障を受けるか。
病気になってからの経済的打撃は、病気になったご本人だけでなく、ご家族の精神にも相当こたえるそうです。
生命保険は、損得ではなく0か1で世界が変わるという考えをもつと、生命保険の必要性が理解しやすいのではないでしょうか。
生命保険の払いすぎはお金をドブに捨てているのと同じこと

生命保険料の見積もりをしたら、ついつい保障が手厚くなってしまい、月額の保険料がずい分高くなってしまったという経験はありませんか?
生命保険料の見積もりは、色々と心配事がふくらみ、ついつい保障が手厚くなってしまうんですよね。
しかし、生命保険は万一のときに備えるためのもの。万一の備えが、毎月の家計を圧迫しては本末転倒です。
もしかしたら、死ぬまで大きな病気にかからない可能性だって否定できませんし、そうなると契約時の年齢や契約年数によっては数百万円単位でお金をドブに捨てることになりかねません。
生命保険料は、保障を盛りすぎないことを意識しながら、毎月余裕をもって支払える金額に抑えることが大切です。
生命保険の見直しは定期的に行おう
生命保険は、時代の流れにそって常にリニューアルされています。
例えば、がん保険の場合、昔は入院治療が主流だったため、入院保障が手厚い保険が一般的でした。
しかし、現在では、通院治療が主流のため、通院保障が手厚い保険が一般的です。
この場合、古いがん保険に入っている方ががんになると、通院保障が十分でない場合、通院治療費の不足分を自費負担しなければならなくなります。
せっかく、毎月保険料を支払ってきたのに、保障の内容が時代にそっていないと、適切な保障が受けられないんですね。
保険の見直しについては、今加入されている保険会社からも定期的に連絡がきていることと思いますが、
たまには保険会社の話に耳を傾けたり、保険会社の宣伝や広告などをチェックしたりして、生命保険の主流を知ることを忘れずにおこないましょう。
生命保険に入る最適なタイミングを知ろう
生命保険の加入は、何か大きなきっかけがないとなかなか行動に移せないもの。
ここからは、生命保険へ加入する最適なタイミングをご紹介します。
家族の病歴
アナタの年齢にかかわらず、若いうちにがんなどの病気を発症した方がご家族にいらっしゃる場合は、早いうちからがん保険などの生命保険に加入しておくと安心です。
人生の岐路
結婚や出産などを機に、一家の稼ぎ頭に何かあったときの備えとして生命保険に加入することは、家族の生活を守るために最も自然なタイミングかもしれません。
友人・知人の病気
家族にかぎらず、アナタにとって身近な存在である友人や知人の病気を目の当たりにしたとき、生命保険の大切さを考えるきっかけになることがあります。
契約者の年齢
がん(悪性新生物)・心疾患(急性心筋梗塞)・脳卒中などの三大疾病は、年齢が高くなるにつれて発症しやすくなり、60代でピークをむかえます。
また、40代になると男女ともに身体の不調がでやすいことから、生命保険は、ご家族のいる方は40歳まで、独身の方は60歳までが生命保険に加入されるタイミングになるのかなと思います。
そこで、気になるのが保険料ですよね。
生命保険は、早く加入すればするほど月額の保険料が安くなりますが、保険料の支払総額は、加入年齢によって変わるのでしょうか?
この疑問を解消するために、ワタシが加入しているL生命保険の見積もりで、契約年齢ごとの保険料総額を調べてみました。
60歳まで払い続けた場合の、契約年齢ごとの保険料総額シミュレーション(2020年3月時点):
- 保険種別:がん保険
- がん診断一時金:100万円
- 上皮内新生物診断一時金:50万円
- 治療サポート給付金:月に1回10万円(回数無制限)
- がん先進医療給付金:通算2,000万円
- 保険期間・保険料払込期間:一生涯(終身)
加入年齢 | 保険料支払月数 | 月額保険料 | 保険料総額 |
20歳 | 480 | 1,759円 | 844,320円 |
30歳 | 360 | 2,341円 | 842,760円 |
40歳 | 240 | 3,307円 | 793,680円 |
50歳 | 120 | 5,006円 | 600,720円 |
加入年齢 | 保険料支払月数 | 月額保険料 | 保険料総額 |
20歳 | 480 | 2,138円 | 1,026,240円 |
30歳 | 360 | 2,793円 | 1,005,480円 |
40歳 | 240 | 3,523円 | 845,520円 |
50歳 | 120 | 4,122円 | 494,640円 |
生命保険は早期加入がお得とはかぎらない
L生命保険のがん保険シミュレーションをご覧いただいておわかりいただけたと思いますが、
保険会社・保険の種類・保障内容によって、保険料の総額が高くなったり安くなったりするようです。
生命保険に遅く加入すると、保険料総額は安く抑えることができますが、月額の保険料が高くなることに加えて、病気にかかってしまったときの経済的リスクが大きくなります。
一方、生命保険に早期加入すると、保険料総額は膨らみますが、月額の保険料が安く抑えられるし、なにより保障という心強い味方ができます。
生命保険に入るタイミングは、早く加入するメリット・デメリット、遅く加入するメリット・デメリットをよく考えて決めるといいですよ。
生命保険会社の裏話

ところでアナタは、生命保険料の内訳をご存じですか?
保険契約者が保険会社に支払う生命保険料のうち、
- 純保険料は、将来の保険金の支払いに備えて蓄えたり積み立てたりするもので、
- 付加保険料は、生命保険会社を維持していくための経費に充てられるものです。
保険会社によって保険料が異なる要因は、主に付加保険料の差にあります。
会社のトップにコスト意識がまるでなく、社内外の宴会などに経費をジャブジャブと使って平気な保険会社は、保険契約者の保険料を無駄遣いしているのと同じ。税金ドロボーと同じです。
特に、昔からある大手保険会社は、そうした傾向がいまでも強くみられます。
保険会社に勤める知り合いが、自分の会社の保険は絶対に入らないと言っていたことがありますが、今思えば、社内のお金事情をよく知っていたからこその発言だったんだなぁと思います。
経済的な事情で、加入していたすべての保険を、大手生命保険会社からネット型の中堅生命保険会社へ契約をうつしたワタシ。
以前と保障内容はほとんど変わらないのに、保険料がかなり安くなったことに驚きつつ、自分が支払った保険料を大事に扱ってくれる保険会社に出会えてとても満足しています。
生命保険会社を選ぶポイント
保険会社は、大きいから安心、小さいから不安ということはありません。
国内で事業を行うすべての生命保険会社は、生命保険契約者保護機構という団体に加入していて、万一保険会社が倒産した場合には、一定の契約者保護が図られるしくみになっています。
先ほどもお伝えしましたが、会社規模が大きいと、莫大な経費がかかるだけでなく、契約者が支払った保険料が健全に使われているかどうかが不透明になりやすく、会社の経費が保険料を押し上げている可能性も否定できません。
生命保険に加入する際は、大手だから安心、契約者数が国内NO.1だから安心というだけで保険会社を選ぶのではなく、保障に対する保険料が妥当かどうかを十分に見極めてから加入しましょう。
アナタの大切なお金が、保険会社の経費の無駄遣いで消えてしまわないために・・・。
まとめ
いかがでしたか?
元気なうちから生命保険に入るのは、お金もかかるし気がすすまないという方もいらっしゃることでしょう。
しかし、ほとんどの人がいずれは直面する病気やケガ。そんなとき、最低限の備えがあればいざという時に困りません。
いざという時の備えが家計を圧迫しては本末転倒。生命保険は、経済的な余裕をもって支払える金額で探してみましょう。
生命保険へのよくわからない疑問が、この記事を読んで少しでも解消されることを心から願っています。